タイピングは「どのくらいの速さ」があれば十分なのか| 速さを求めすぎると、逆に伸びなくなる理由
タイピングを練習していると、
多くの人が一度はこう考えます。
「結局、どのくらいの速さがあれば十分なんだろう?」
スコアを見るたびに、
もっと上げなきゃいけない気がする。
周りと比べて、遅いような気がする。
でも実は、この考え方そのものが
伸び悩みの原因になっているかもしれません。
この記事では、
- 現実的なスコアの目安
- なぜ速さを意識しすぎると止まるのか
- どこを意識すれば自然に速くなるのか
を、できるだけ整理して説明します。
先に結論:速さを追いすぎる人ほど、伸びにくい

最初に結論を書きます。
タイピングが伸びない人の多くは、
速さをメインに考えすぎています。
本来は、
正確性 → 安定性 → 速さ
この順番で身についていくものです。
ところが、
正確性や安定性が整う前に
速さだけを追い始めると、
- ミスが減らない
- 調子のいい日しかスコアが出ない
- 伸びている実感がなくなる
という状態に入りやすくなります。
e-typingの「平均200」は、一般的な平均ではない

ここで一度、数字の前提を整理します。
よく言われる
「e-typingの平均スコアは200前後」という話。
これは、
会員登録をして、継続的に測定している人たちの平均
です。
つまり、
- ある程度タイピングに興味がある
- 速くなりたいと思っている
- 定期的に練習・測定している
いわば「やる気のある層」の平均。
一方で、
一般的なPC利用者全体を含めた体感的な平均は、
150未満でもまったく不思議ではありません。
このズレを知らないまま
「平均200」を基準にしてしまうと、
- 自分はかなり遅いのでは
- もっと急いで上げなきゃ
と、必要以上に焦ってしまいます。
現実的すぎるスコア目安(目的別)
.png)
まず困らない最低ライン:150前後
- 一般的なPC利用では問題なし
- メール、レポート、調べ物は普通にできる
- ただし、少し急ぐと崩れやすい
この段階では、
速さを上げるより、ミスを減らす方が優先です。
入力が楽になるライン:180〜200
ここが、多くの人にとって
一番コスパのいいゾーンです。
- 思考が止まりにくくなる
- ミスが減り、疲れにくい
- 「遅い」と感じにくくなる
このあたりまで
安定して出せるようになれば十分実用的です。
速いと感じられるライン:220〜250前後
- 調子に左右されにくい
- ミスが少ないまま速度が出る
- 周囲から見ても「速い」と思われる
ここまで来て、
初めて「速さ」を意識しても大きな崩れは起きにくくなります。
なぜ速さを意識しすぎると止まるのか
速さを最優先にすると、
無意識にこうなりがちです。
- フォームが雑になる
- 指の動きが安定しない
- ミスを無視して進める
結果、
- 正確性が安定しない
- 日によってスコア差が激しい
- 成長している実感が持てない
という状態が続きます。
これは才能の問題ではなく、
順番の問題です。
速さは「意識しない」ほうが伸びる
→(安定させる-→-結果的に速くなる)-1024x684.png)
誤解されがちですが、
「速さを意識しない=遅くてもいい」
という意味ではありません。
- 速さは結果としてついてくるもの
- メインにしてはいけない
という話です。
正確性と安定性が整ってくると、
- 無駄な動きが減る
- 考えずに打てる部分が増える
- 自然とスコアが上がる
この流れが起きます。
速さは、
追いかけるものではなく、後から現れるものです。
まとめ
- e-typingの平均200は「やる気層の平均」
- 一般的な体感平均は150未満でもおかしくない
- 多くの人にとって、180〜200を安定させれば十分
- 速さを主役にすると、伸びにくくなる
- 正確性・安定性ができれば、速さは自然についてくる
もし今、
「ちゃんと練習しているのに、伸びてない気がする」
そう感じているなら、
速さを追いすぎていないか、一度だけ振り返ってみてください。
努力が足りないのではなく、
意識の向きが少しズレているだけかもしれません。
速さを追うより、
まず正確性と安定性を整える必要があります。
僕自身が、独学で遠回りしながら気づいた
「正確性が安定しなかった本当の理由」と
「やめて正解だった練習」は、こちらでまとめています。

